XP祭り2011 〜 XP祭りX まとめ その4 知識共有ゲーム


ルール

6人1チームで、複数フェーズあるプロジェクトをクリアーしていくゲーム

写真取り忘れた。文章、説明が下手で、これではわかりにくい。。。
かましいお願いだけど、 [Twitter:@yattom] 知識共有ゲームの資料公開を希望。

ペルソナ
  • それぞれにペルソナが割り与えられる。(何のペルソナをやるかは重要ではない。)
  • それぞれがペルソナにあった知識を持っている
  • 若きリーダー、保守担当などは、知識が2つ。
  • 新人は知識が1つで、何を持つかは自分で設定する。

(他のチームでは、知識が3つあるペルソナもあったようだ。)

知識の種類
  • 黄色:進める方、プロセス
  • 赤:業種、ドメイン
  • 緑:業務、システム、
  • 青:技術、テクノロジー
ルール
  • ペルソナの知識に合わせて、同じ色のコインと、気づきの白コインが一枚配布される。
  • 1フェーズクリアーすると、各プレーヤーに気づきの白コインが得られる
  • 1フェーズをクリアーすると「チームの知識」に1つ知識を追加することができる
  • 次のフェーズからは、このチームの知識にもコインが与えられる
  • 気づきの白コインを使用して、今必要な知識、チームで足りない知識を得ることができる(この知識は1回限りで、次のフェーズに持ち越すことはできない)
    • セミナーに参加に参加
    • 勉強会に参加
    • 勉強会の開催に
  • プロジェクトごとに、フェーズ数が異なる
  • フェーズごとに必要な知識の種類、数は異なる

僕らのチームのメンバー構成は、新人2人で、かつ、他のペルソナも持ってる知識は2つで、
しかも若きリーダーなので黄色が1枚だ。
他の人のブログを見ると、チーム全体としての保有する知識も少なく、バランスも悪く、結構苦しいチームだったようだ。


Round1 スタート

P1 新技術への挑戦!プロジェクト

今までつかったことのない、Java 7とGroovyを使って導入してみようという案件
既存顧客の業務向け新規システムで、仕様はスムーズに決まるはず。

ここでまさかのGroovyとご対面。
縁があるね。
というよりか、プロジェクトを取りに行った[Twitter:@Solti] が狙った選んだな。 グッジョブ ъ( ゜ー^)


これは、「仕様はスムーズに決まるはず」なので、黄色のスキルが少なくても
ルールを上手く活用してプロジェクトをクリアーできた。



新ルールの追加

Round1でプロジェクトをクリアーすると、自分たちの現場で実践していることに基づいた
アイディアで1つルールを追加することができる。


僕らのチームは、以下のルールを導入した。

ルール

RedmineTracを導入する

効果

そのフェーズで必要な知識を2つを気づき1枚で減らすことができる

その心は

RedmineTracを導入することにより、課題・問題を見える化
問題が大きくなる前に早めに芽を摘む、課題を俊敏に解決することにより、
作業を減らすことができると考えた。



Round2 スタート

いきなりウォーターフォール型最強のプロジェクトが現れた。


持ってる個人とチームの知識を全部置く。全然クリアーには足りない。
全員の持ってる白コイン12枚と新ルールを使って必要な知識を24個減らす。

まだ、足りない(゜ロ゜;)

Game Over !!
Give up !!


このゲームは、Give upがあるので、早々に諦め、別のプロジェクトに変更。
ちらっと次のフェーズを覗いたが、2フェーズ以降は楽勝。
要件定義さえクリアーできれば、クリアーできるプロジェクト。
だが、この要件定義がクリアーできない。
チームごとにクリアーするプロジェクトは違うので、
Give upは僕らのチームだけで、他のチームは順調にクリアーしたようだ。

3つ目のプロジェクトはクリアーできた。
ウォーターフォール最凶で、3つ目の内容憶えてねーや。。。



ふりかえり

Round1での感想

必要な知識をどのように手に入れるか、チームとしての知識の選択がカギ。
リアルのプロジェクトでも同じかな。

当日には話せなかったけど、自分の会社でも「教育」に力を入れると大号令が
かかっている。しかし、それ今必要?今後も必要になるかぁ?
それ全員必要?といったものも多々ある。
必須、推奨講座があるので、ほとんどの人が、それだけを優先するため、
画一的なものしか得られない。
チームとして必要な知識が効率よく補強されることはまずないな。

資格取得は評価されるけど、社外セミナーや社外勉強会は
評価対象としては認めないと言った雰囲気。
おそらく、幹部社員が、得られたスキルが目に見えず、評価できないからかな。
なので、社内のスキルアップ基準だと、資格も持ってないし、
必須講座の受講状況も悪いので、スキルがない、向上心がない部類になるんだろうな。




Round2を終えたところで、実際の業務と結びつけてのふりかえり。

ウォーターフォールプロジェクトについて
まず、要件定義の段階で、必要な知識が網羅されてること
それにあったメンバーがそろっていることもないもない。
で、不足していると分かることもない。

内製システムの案件なら、無理と分かった時点で諦めるということもできるが、
通常の場合は、先送りして進めてしまう。なので、後になって問題になると。



別メンバーでふりかえり

チームのメンバーをシャッフルして、もう一度ふりかえり
そのチームが、直前にふりかえったことをベースに、知識共有。




ゲームの資料は、プロジェクト、フェーズの資料も含めて、後で公開される
とのことだったので、公開されたら、自分のプロジェクトでも試してみたい。

自分がどんなことを考えてるのか、他の人がどんなことを考えてるのか
議論をするきっかけにするにはいいゲームだ。






もし自分が考えるなら。

僕がもし知識ゲームを作るとしたら、テトリスみたいな感じかな。
知識の広さと深さを表すのに T の字でよく例えてるから。

必要な知識
知識                       広さ
+------------------+
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|  □□□□□□    |
|  □□□□□□    |
|  □□□□□□    |
|  □□□□□      |
|  □□□□        |
|    □□          |
|    □            |
|    □            |
+------------------+
深さ

太いTの字もあれば、小さいTの字、もしくは、棒の人もいるかもしれない。

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縦棒の人だけ集めても、ドメインが違う人との話が通じず、横の連携がうまくいかないし
横棒の人だけ集めても、レベルの浅い議論しかできない、夢は大きく広がるが
実現可能な案や、実際に作ることができない。



左にある、幅広く、深く、特大なTのような超人を目指す人もいる。
特大なTでは飽きたらず、全部を網羅する四角なのかも知れない・・・


僕の理想は、スペシャリストの領域を持ったジェネラリストのチーム。
そこまではいかなくても、チームで、縦横をそれぞれの特性に合わせて、
お互いをカバーして、己の力をフルに発揮するようなチームにはしたい。
切磋琢磨して、より太いT字になっていく。
まずは、そんな感じの雰囲気に、気持ちになるようにしたいな。









知識ゲームは、以下の本を参考に作られてそうだ。




野中 郁次郎
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