XP祭り2011 〜 XP祭りX まとめ その2 社長パネル〜「The Big Park Bench -日本版-」

社長パネル〜「The Big Park Bench -日本版-」

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XP祭り2011実行委員会事務局です。

先週末は、XP祭りにご参加いただき、ありがとうございました。
また、ブログにて丁寧なまとめを掲載していただき、ありがとうございます。
重ねてお礼申し上げます。


さて、[本名]さまのブログに
社長パネルの動画へのリンクを貼っていただいていますが
今回、社長パネルの動画は公開しないことといたしました。
非公開にいたしますので、ご了承くださいますようお願いいたします。

残念がなら非公開になってしまった。



証人喚問を待つ6人の社長。
右から左へ


社長証人喚問スタート!!

Q.重要な判断での拠り所は?

野口「ひとりでも喜んでくれる人がいたら」
平鍋「誰に影響を与えられるか、未来を合意できる仲間」
和田「誰かが不幸せになるような決断をしないこと」
濱 「勘。私は私の決断を信じる。49:51で51の方を信じる」
倉貫「哲学」
懸田「代表が二人いるので、合意がいるならお客さんが嬉しい方。直感」

Q.接待はあるか?

和田「ありません。」
野口「ある。飲ませて記事を書かせる。野口メソッド」

Q.ぶっちゃけ給料貰いすぎ?

濱 「もらっている感覚はない。自分で稼いでいる。もっともらわなきゃいかん」

Q.社員をまとめるときに何を大事にするか?ビジョンの共有の方法は?

平鍋「福井、東京と事務所があるので、同じ空間で話すことが大事。福井で年1回の合宿。あと朝会。」
倉貫「以前は、開発合宿をしてた。今は、常にその状態なので、PCを持たない合宿をしている。
ビジョン、思いを午前中は社長抜きで社員だけで、午後は社長も含めて話す昼飯をみんなで食べる」
野口「意思統一は難しい。テーマを書きたい人に提案。EM ONLINE で拡張可能。他力本願モデル」

Q.IT知識が少ない人にAgileを伝えるためにはどうしたらよいか?

濱 「Agileは手段。お客様にとってどんな価値が偉えるかを理解してもらう。どんな価値があるかを考える。」
懸田「どういう結果、がでるのか? 価値、ただ早い流れがほしいのか、組織の文化、相手に合わせて」
倉貫「マネージャー、営業へは、どんな価値を提供できるか。Agileは"もうける"手段。技術自体は会社よりも短い。なので技術を売り物にすると会社自体が短命になる」

Q.月に何回お寿司を食べるか?

平鍋「5回」
野口「1回」
倉貫「3回」
濱 「1回」
懸田「1回」
和田「1〜2回」

Q.社長として、Agileのプラクティスとして足したいものを1つ上がるとしたら?

濱 「お客さんと喧嘩をしろ。始めのうちに揉める。そして、それを解決したという一体感を持つ。」
平鍋「急にやろうとせず、経験者を入れる。永和システムには経験者が多数いますので、ぜひ永和の社員を!」

Q.小さい会社で、個人事業ではなく会社にするメリット、デメリットは?

濱 「メーカー → フリー →企業した。一人でやることの不安。誰ともヨッシャーというのを共有できない。喜びを共有したい。個人で、できることは限られている。世の中にもっと影響を与えられるように」
懸田「お金の流れをはっきりと把握できる」
和田「会社=器。それを世代を超えて提供してく。自分への期待は、器を超えること。自分と同じ役割をできる人たちに代わりにやってもらう。さらなる価値の提供を。」
野口「会社の方が自由度が高い。幅広い選択肢がある。」

Q.食えるようになるまでの時間は?

懸田「始めたばかりなので、まだ答えられない」
平鍋「食えるが黒字になることなら、5年」
濱 「13年目。食えている感覚はない」

Q.資金を引き出す秘訣は? ・・・・これは答えられないですよね。冗談です。
Q.ワークバランスは?

平鍋「平日は社長で緊張の連続、土日はギター、水泳、体を使う。PCはさわらない」
野口「自転車で1人の時間」
倉貫「Work is life ちゃんと休む、バカンス。仕事のために。」
濱 「土日は家でPCはさわらない。美術館へ行く。分けて考えつつも、混ざってしまう。」
懸田「土日は子供、平日も家で仕事をしていても、子供が帰って来たら終わり。子供がスイッチ」
和田「仕事一本だった。結婚してただいま試行錯誤中」
平鍋「ストレスで胃が痛くなる人は病院にいって、ピロリ菌を殺した方がいい。今は投薬で治るので。保険も効く。」
濱 「私もやりました」


Q.クラウドによって会社と人の関係は変わったか?

倉貫「どこでも仕事ができるようにしている。1人はアイルランドで名古屋の案件をやっている
人のつながり、社員の個人のつながりで仕事がつながっていく。」
和田「ソーシャルメディアによって顔が見えるようになっている。会社の価値から個人の価値へ。人材が流動的になっている。会社の活動が遅れている」

Q.オフィスのこだわり

和田「電源をたくさんとれること」
懸田「まだオフィスがないが、やってみたいのは全面ホワイトボード」
濱 「部屋の明るさ」
倉貫「執務室と会議室を分けない。プログラマとお客さんの仕切りをなくすため」
野口「駅の近く」
平鍋「親会社の近く。自費でイス」
濱 「イスはこだわっててアーロンチェアプログラマに文句を言わせないように」

Q.平鍋さんへウォーターフォールからスピードアップのためにAgileを学びたい。どう学ぶべきか?

平鍋「なにか1回やってみる。ゲリラ的に。仲間づくり重要。会社の仕事ではなくても裏プロジェクトでも仲間で小さい1つの成功を体験して広げていく。信じている人が出てくることが重要」
(小井土)「自分たちがこまってることを解決できるようなことをやってみる」

Q.社外、社内勉強会について

和田「どんどんやるべき。業務とやや離れて、社内の読書会は、部署をまたいで仲間を募れる」
懸田「毎朝読書会をやってる。 勉強会をやりたければやればいい。まずやろう。」
濱 「学習しようとする人の問題。聞くだけではなく、アウトプットを人に伝えていくとよい」
倉貫「どんどんやるべき。本からインスピレーションを得ることが多い。社長が読んだ本は社員に回す。」
野口「缶詰会。原稿を書けない人を集めて書く。ゴールを決めて供に目指す場所を提供する」
平鍋「どんどんやるべき」
懸田「東京だと人が集まる。地方だと少ない。でも、少なければ熱い話ができる。」

こういったイベントなどのボランティア活動と本業とのバランスは?

和田「気合。仕事へのいいフィードバックになる。お客さんとの新しい出会いなど、メリットがあるのでやる」
懸田「好きだからやる。結果としていいフィードバックが来る」
濱 「バランスを考えてやっている」
野口「疲れたらやめる。バランスは自分で見つける」
平鍋「縦の関係は会社、横の関係はやりたい情熱をもった人。こんな人が作ってる製品の方がいいアピール。横の関係を重要視」

Q.ソフトウェアエンジニアリングで、注目している技術は何か?

和田「Continuous Delivery。Continuous Integrationから、Continuous Deliveryに。いつでも動くシステムを提供できる。リリースし続けること」
平鍋「モデル、アーキテクチャモデリングは、活動、概念を形にしていくもの。UMLじゃなくていい。」
懸田「技術とそうでないものを分けてはいけない統合性をもったバランス。人は分けられない。分けても分からない。」
濱 「技術。お客さんが求めている価値を提供するために柔軟に技術を選べること」

Q.社員のモチベーションをあげる手段は?

平鍋「苦手。1回パス」
野口「この人となにをしたかったのかを考える」
倉貫「この日と決めたイベント、ゴールを設定する」
濱 「上げるのは、どこであがるのか分からないので、なにもしていない。上がっているモチーベーションを下げないようにする」
和田「モチーベーションを下げないようにしている。新しいことを少しまぜる」
懸田「下がり続けてるかなど状況をよく見る」
平鍋「新入社員を入れる。新入社員の突飛さを入れる。」

Q.社内飲み会はあるか?

平鍋「じゃいくか?でいくことはある。」
野口「お茶会。ただ、泡が立っているけど。」
倉貫「好きなので」
濱 「誘われれればいく。威圧的なのであまりさそわれないw」
懸田「お酒がない方がいい」
和田「取締役の定期的な会合の後に飲み会」

Q.もしアジャイル開発で、1人社員を追加するとしたら、採用条件は?

和田「コードを書いて僕に見せる。10歳以上若い人。次の世代につなげていくため」
懸田「2人しかいないので、自分で仕事をとってこれる人、人の話を聞ける人」
濱 「好きだと思えること」
倉貫「お客さんとの話から、設計、開発、リリースまで全部をやるので、コードが書けるだけはだめ。お客さんと話せる人。入社前に時間を掛けて、朝30分あうなど、何週間も掛けて話して決める」
野口「他人のいいところを見つけて、他人のいいところを引き出し、喜んでもらえる仕組みを作れる人」
平鍋「チェンジビジョンは明るく若い人、コードは見る。永和システムは文系もたくさん採用して、育てている。」

Q.私の一冊は?

濱 「XPエクストリーム・プログラミング入門 (白本) 生き方としては、般若心経」




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懸田「忘れられた日本人 宮本 常一 昔の人の方が活き活きとしていた」




宮本 常一
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平鍋「午後のセッションで話すのでパス」
和田「人を動かす デール カーネギー、はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術 」




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倉貫「ザッポス(顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説?)。 Getting Real 小さな組織、大きな仕事」




ジェイソン フリード、デイヴィッド・ハイネマイヤー ハンソン、黒沢 健二、松永 肇一、美谷 広海、祐佳 ヤング
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野口「自分と時代を生きたその人と2人で共有する時間を大事にするために本を読む」

Q.どういうポジションで?

平鍋「営業。たくさんの人に自分の会社のいいところを伝える。チームビルディングとお金」
野口「新しいことを見つけられる人」
倉貫「プログラムを封印。経営者。週半分ではなめてるのか?となってしまう。1.考えること、哲学、ミッション 2.伝えること 社員、お客さん、これからお客さんになる人へ 3.決める」
濱 「わからない。まだまだ、これから悩んでいく。ソフト会社の社長はある意味変態。世の中にいかに外れていくか埋もれないようにしていく。ただ性格は悪くなる」
懸田「変わることを恐れない。変なこだわりを持たない。守るとこを作るない」
和田「超越した人間のイメージがあるが、人間であることを忘れない。目先の仕事、10年、20年先を考える」

Q.2001/09/03 その時なにをしていて、その時の自分になんて言いたいか?

和田「大学5年生。卒論ちゃんと書いたほうがいいぞ。コミュニティには既に参加していたので外をふらついていた。ただ、それは無駄にはならないよ」
懸田「当時プログラマで、どんな美しいものを作るかを考えていた。お前がやりたいと思ったところにいけばいいじゃない」
濱 「アズーリを立ち上げて2年目。Agileももうやっっていた。そのままやっていいよ」
倉貫「社会人3年目。2年目でXPを知った。XP祭りは後ろの方で見ていた。 小井土さん怖くないよ」
野口「OSSのインタビューをしいていた。OSS楽しそうにやっている。一見怖そうだけど、面白い。離れていた時期があったが、続けていればよかったなと。継続性が大事」
平鍋「JavaWorld XPの魅力を伝える記事を書いていた。Judeを使ってやってやれと。お前いい線いってるよ。扇の軸が今で、先が未来、枝分かれしているイメージで違う点線にいっても、今の仲間と半分ぐらいはつながっていたと思う 」

Q.社員の評価、観点

濱 「スゴイなと思うことでも、たまたまではダメ。最低限を見ている。底辺をどこまで上げられるか一発のラッキーではなく、実力を上げてくため」
和田「人事評価にもモノサシがあると思っていた。実際にはどのモノサシを使っていかが難し。commit数、チケットの解決数など。なので、主観。自分のフェアさを保つ。周りから見たアンフェアは甘んじて受け入れる。」

Q.締めの一言

野口「優柔不断。飽きっぽい。この期間、これだけ続けられたと振り返られるものを、みなさんと共有したい。」
濱 「(立ったら忘れた)社長=頭のおかしい人、人間として不適格者。自分が支えてあげるぐらいの気持ちで」
平鍋「もし社長になりたい人がいたら、やって見ればいい。割りに合わないから。Jude売れない。それは営業が悪い。なら、自分がやればいい。やってしまうと逆戻りが難しい。不可逆の道人からたくさんのことを学んだ。」
倉貫「1人ではデスマーチを直せない、だからマネージャーになった。でも変わらない。予算が問題?だから営業になっった。でも変わらない。ビジネスモデルを変える必要がある。だから社長になった。仲間が大事。プロジェクトの解散、異動でバラバラになってしまう。それなら、会社を作る。ビジョンを持ってもらいたい。お金を稼ぎたいなら、出世した方がお金になるので。ビジョンを実現するためのビジネスモデルを。会社の中で事業を始めて、やりたいこと→ビジョン→ビジネスモデルをつなげてからでもいい。」
懸田「変わりたい。何かしたい。まず行動してみる。ダメならならやり直す。 それがAgileの道」

和田「初めの大義を忘れず。会社、人、社会の関係が変わっていく。意思、きっかけ、関係、グラデーションの1つが会社。もっとゆるく、流動的に。個としてどうあるか、個と個の関係性つながり。日々の関係にスパイスを与えてみる。知り合いを増やしてみる。わき道にそれたが後悔はない」